製品概要

グリーンバック、LED ディスプレイ問わず、
バーチャルな撮影に使える カメラトラッキングシステム

LinkBox2は IMU搭載ステレオカメラを使用してリアルタイムでカメラ位置を計算し、トラッキングデータを出力するカメラトラッキングシステムです。業界標準のプロトコル FreeD D1形式でUnreal Engine等、FreeDに対応したバーチャル映像生成環境 (CGレンダラー) へカメラのポジションデータを送信することができます。

LinkBox2では、新型位置検出センサーを採用。Visual SLAM (Simultaneous Localization and Mapping) アルゴリズムの改善により特徴点の誤検出を減らし、高い精度を実現しました。加えて、外部同期信号の入力に対応。撮影環境フレームレートと正確に同期した位置情報を最高60fpsで出力でき、CG映像との合成時に滑らかな動きを実現。LEDディスプレイを背景にしたIn-CameraVFX (インカメラVFX) やグリーンバック合成などのバーチャル運用に幅広く対応します。

また、ズーム値をはじめとするレンズの状態を検出するレンズエンコーダー (オプション) を装備することで、CGをカメラの画角に連動させることができます。

マーカー不要で設定も容易、リセットするだけで原点復帰
位置情報を記録し、ポストプロダクションでの活用に対応

LinkBox2はCG上に設定した原点に設置しリセットするだけで、運用を開始できます。位置検出用信号発生機や、キャリブレーションなどの事前セッティングは一切不要。ステレオカメラセンサーを撮影用カメラに設置し、センサーの向きとカメラ本体との差分位置を入力するだけです。マーカー設置が難しい現場や、撮影場所の移動を伴う場合も柔軟に対応できます。

加えて、LinkBox 2には撮影時の位置情報をトラッキングデータとして記録する機能 ”BackTrack” をオプションでご用意してます。ポストプロダクションでの合成作業に活用できます。

■ 放送用レンズ バーチャル端子接続ケーブル

Fujinon/Canon 放送用レンズに装備されているバーチャル端子とLinkBox2を接続し、ズームとフォーカス情報^(＊) を位置情報と共にFreeDデータとして出力するオプションをご用意しています。
（＊）Fujinonレンズはズーム情報のみ

■ シネマ/DSLRカメラ用レンズエンコーダ

シネマカメラやDSLRカメラのレンズデータを取得し、位置情報と共にFreeDデータとして出力するレンズエンコーダのオプションをご用意しています。

■ Back Track

LinkBox2 のトラッキングデータをFBX形式に変換出力するソフトウェアコンバータ「BackTrack」をオプションで用意しております。ロケ撮影含め、使用する場所を選ばない LinkBox2の特性を活かし、ポストプロダクションにおいて、カメラの撮影映像とトラッキングデータをマッチングすることで、CG合成作業の負荷低減を実現します。